PBW(過去ログの一部になりきり要素注意)やその時ハマっているものの日記やら落描きやら。

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プロフィール

縁代まと@泰

Author:縁代まと@泰
ひっそりと生きている文章書き兼絵描きなオタク。
褐色肌スキーです。

PBWをメインにMMOやブラウザゲーム等を渡り歩いてます。
所持キャラ数は大体平均より多いので、それに苦手意識のある方はご注意ください。

▼memo▼
PBW:発言率は不均等
マビノギ:元トリアナ、マリー
ガンオン:全鯖&軍に所属。メインは1鯖ジオン
艦これ:まったりと提督業
トリネシア:名前は頭文字タ&ダ縛り
マイクラ:バニラだったりスキン変更していたり
pixiv:先行投稿はあっちだったりこっちだったり

コメント歓迎ですヾ(・ω・)ノ

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クラウン

by ブログパーツ時計の森
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【SS】今。(鼎)


帰宅してショールを丁寧に畳んでいると、

まだ温まらぬ部屋に、電話の音がした。

 




***



 とても、とても、楽しいことが多かった。

 いつもより笑っていられる。
 人から優しくしてもらえた。
 自分から言い出さなくても、求めてもらえるものがあった。

 まるで数年分の経験を、今やっとしているような…そんな感覚だった。


 そんな中で、今まで沸き起こったことのない感情まで現れるようになって、
 正直に言うと…それを少し持て余している。


「風邪?はい、大丈夫どす。お母はんにもそう言うといておくれやす」

 電話の相手は母の世話係。
 現在母は病院で治療中なので、身の回りの世話はそちらに任せ、主に荷物を届けたり伝言を伝えたりしている。
 ただ鼎はその世話係の顔を知らない。
 声から読み取れるのは、事務的なおばさん…くらいだろうか。

「他は…特にはないどす、いつも通りやから心配いらへん…と…」
 お母はんに言うといて。
 そう、何度目になるか分からない言葉で締めくくる。


 ぷつ、という音をさせて電話が切れる。
 緊張が解け、鼎はそのまま椅子に体重を預けた。

 なぜ、母と替わって直接言わせてくれないのか――。
 数年前の自分なら、こんなことに憤ったりはしなかっただろう。
「なんか…うち、我侭になっとらへんかなあ…」
 土蔵に入れられたって、土牢に移されたって、父の死に目に会えなくったって。
 いつも「なんで」と疑問止まりだったから、こんな気持ちになるのは初めてだった。
 御し方がわからない。
 初めてが多すぎて、わからないことも多くて、このままでは嫌な人間になってしまうかもしれない。

 もし、そんな人間になったことに自分でも気付けなかったら…

 一瞬考えかけてかぶりを振る。考えるのも怖い。


 今は、今の大切なものを大切なままにするだけ。
 壊さぬよう、現状のままで、大事に大事に。

 そうして時間が経ったなら、いつかわからないことも減っているだろうか?


(…減っていると、ええな…)


 そう思いながら、子機を元の位置にそっと戻した。

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